インドネシアの紅茶の産地にはジャワ・スマトラ・スラウェシなどがありますが、ジャワ島で生産されるジャワティーが特に有名です。オランダ領の時代に栽培が始まり、インドやスリランカに引けを取らないほどの生産量を誇っていましたが、戦争によって茶園が荒廃してしまいました。その後、ほぼ全ての茶園が国有化され、今では世界で有数の紅茶の産地となっています。水色は明るく、味わいはマイルドなのでブレンド用に使われる事が多く、飲み方としてはストレートが向いています。

また、インドに隣接するネパール・バングラデシュも紅茶の名産地です。ネパールでの栽培が開始されたのは20世紀の後半からで、ダージリンやシッキムと隣接する地域で栽培されているため、気候条件がよく似ています。ダージリンと同様に水色は濃いオレンジ色で、コクがありつつやや渋みがありながらもまろやかな味わいが特徴です。高級感のある香りが大きな魅力なので、ストレートで飲むのが最適でしょう。ネパールの南東に位置するバングラデシュの茶園はアッサムに隣接した平坦地にあるので、品質はアッサム茶とよく似ています。水色は黒味がかった褐色で、コクと香りに加えて甘みがあるので、チャイやミルクティーに向いた茶葉です。なお、バングラデシュで紅茶が普及し始めた頃はミルクティーが一般的でしたが、近年ではミルクと砂糖以外に生姜やレモン、シナモンなどを加えて飲む習慣が根付いています。

なお、トルコの紅茶の産地は北東部の黒海に面した地域です。第一次世界大戦後にコーヒーの価格が高騰し、お茶の需要が高まった第二次世界大戦の頃から生産が始まり、製法はオーソドックスで細かい茶葉が主流です。年間生産量は15万トンほどで、輸出は少なくほぼ国内で消費されています。水色は暗赤色で、少し甘みを含むおだやかな香りと味が特徴です。トルコ国内ではミルクを入れず、濃さを調節しつつ砂糖で甘くして飲む習慣があります。

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