紅茶の葉は、苗木の状態から3〜4年程度育った木から摘み取られます。摘み取られるのは新芽もしくは若葉だけで、その後は15〜20時間陰干しされます。これによって茶葉の水分を3〜4割飛ばし、揉捻機にかけて揉んでから発酵室に寝かせ、発酵を促すのが基本です。特定の気温・湿度の条件下で発酵を促すことで、これまで緑色だった茶葉の色が赤褐色に変化し、香りも「紅茶」としてふさわしい豊かなものへと変わります。発酵が完了したら乾燥機にかけ、全体の水分量が数パーセント程度になるまでしっかりと乾燥させます。乾燥後は茶葉をふるいにかけて大きさを揃え、茎などの不要なものがあれば取り除きます。最後に、価格や品質を安定させるためにブレンドを行えば、私たちに馴染みのある紅茶の完成です。

美味しい紅茶の入れ方ですが、お湯が沸騰したらすぐに入れることが大切です。その後、最低でも3分以上は蒸らします。蒸らし時間は茶葉の大きさによって異なり、大きめの茶葉で入れる場合は5分以上は蒸らすようにしましょう。ちなみに、使用する茶葉の量は1人前あたりティースプーン1杯分、2〜3g程度が目安ですが、入れるお湯の量や好みによって変わるため厳密に量をはかる必要はありません。しっかりと蒸らし終えたら、美味しいストレートティーの完成です。

アイスティーにしたい場合は、使用する茶葉の量を2倍程度に増やして入れます。濃いめのストレートティーが出来上がったら、氷が入ったグラスの中に注ぎます。氷で冷えれば完成です。

ロイヤルミルクティーを作りたい場合は、手鍋を使用して作ります。手鍋に水を入れて沸騰させた後、火を止めて茶葉を少し多めに入れましょう。鍋に蓋をして蒸らした後、牛乳を加えて弱火で温め、沸騰する前に火を止めます。茶こしを使いながらカップに注げば完成です。厳密な決まりがあるわけではありませんが、水とミルクの量は1対1で淹れるのが基本です。

なお、茶葉は光に弱いため、必ず冷暗所で保存します。また、他の臭いを吸収するのを防ぐため、密封した状態で保存するようにしましょう。
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